こんにちは、ふぁむ(Famlog19)です。
今回は、「King of 自己啓発書」と呼ばれている7つの習慣の「第5の習慣:理解することに徹し、そして理解される」について簡単にまとめていきます。
本を読むことが苦手だったり、時間がないビジネスマンの方は他が多いのではないかと思います。

そんな人たち用に、約5分間で読み切れる分量で「7つの習慣」に書かれている習慣を1つずつご紹介していきます。
ちなみに私ふぁむですが、年間200冊以上の本を読んでいる読書家です。できるだけ分かりやすく、皆さんの生活に役立てられるような形でまとめていきたいと思います。
目次
第5の習慣は「Win-Win」に至るための第一歩である。

まずは結論から述べます。なぜ、第5の習慣である「まずは理解に徹し、理解される」ことが大切なのでしょうか。
それは、「第五の習慣を身につけることがWin-Winに至るプロセスの第一歩」であるからです。
Win-Winに至るための第一歩である。たとえ相手がWin-Winのパラダイムを持っていなくとも、むしろそのような相手であればこそ、こちらがまず相手を理解する努力をすることが大切なのである。
この第5の習慣「まずは理解に徹し、理解される」を身につけることによって、自分の周囲と「Win-Win」の関係を結ぶことができるでしょう。そうすることで、あなた自身の幸福度や、あなたの影響力がどんどん上がっていくでしょう。
周囲との良い関係は、自分自身の幸福度を大きく左右します。第5の習慣はそんな良好な人間関係を結ぶ第一歩として考えてください!
理解するためには『自分と他人の違い』に気づくこと

「相手を理解する」言葉で言うと非常に簡単なことのように聞こえますが、すごく難しいことです。
冒頭の「理解していない」分かりやすいお話がありますので、引用します。読んでみて下さい。
(略)ところが、私たちのコミュニケーションはどうだろう。診断せずに処方箋を出すようなマネをどれだけしているだろうか。
「ねえ、どうしたの。 悩み事があるならお母さんに話してご覧なさい。話しにくいかもしれないけど、お母さんね、あなたのことをわかってあげたいのよ。」
「どうかな。お母さんは、きっと馬鹿みたいな話だって言うに決まってる」
「そんなことないわよ。話してちょうだいよ。お母さんほどあなたのことを大切に思っている人はいないんだから。本当にあなたのことを心配しているのよ。なぜそんなに落ち込んでいるの?」
「別に」
「いいから、お母さんに話してご覧なさい。」
「本当のことを言うと、学校がもう嫌になったんだ。」
「なんですって!?」
そこで母親は急に声を荒げる。「学校が嫌って、どういうことなの?あなたの教育のためにどれだけ犠牲を払ってきたかわかっているの?教育はあなたの将来の土台を築くのよ。前にも身を入れなさいと言ったでしょ。お姉ちゃんのように勉強すれば成績も上がるし、そうすれば学校だって好きになるわ。何回いえばわかるの、あなたはね、やればできる子なの。やらないだけなの。もっと頑張りなさい。前向きにならなくちゃ。」
少し間をおいて、母親がまた言う。
「さあ、お母さんに話してごらんなさい。」
私もこれと同じような経験をしたことがあります。話しても反論されることが続くと、もう話したくないし、理解してくれないと言う思いが強くなってしまいますよね・・・。
どれだけ自分が「その考え方は違う!」「間違っている!」と思っても、まずは「理解に徹すること」です。理解とは、自分自身が違うと思ったときにこそ、強く意識するべきことであると思います。
まずは、理解できるように努力をすること。
これは影響の輪の中にある自分の意識次第でどうにかなる部分です。ぜひ、意識して「理解に徹するように」して下さい!
話を聞く際の5つのレベルとは?<共感による傾聴>を目指そう!

7つの習慣では「話を聞く」という行為を5つのレベルに分類しています。最高レベルは「共感による傾聴」なので、この「共感による傾聴」を目指しましょう。
まずは、それぞれの段階を簡単にご紹介します。
- 相手を無視して全く話を聞かない
- 聞くふりをする
- 選択的に聞く
- 注意して聞く
- 共感による傾聴
1、相手を無視して全く話を聞かない
最低レベルは話すら聞かないと言う態度です。何を言われても無視をすると言う行為です。さすがに「無視する」なんて人はいないと思いますが、もしも無視している人がいるのであれば、少しずつ話をする努力をしてみると良いかもしれません。(仕事上、もしくは関わる必要がないのであれば関わる必要なし。)
2、聞くふりをする
「うん、うん」と相槌はうちますが、話の内容は全く耳に入っていない。
自分が他の作業に没頭しているときは、このように相槌のみの応答になりがちですよね。もちろん雑談のような話であれば特に問題はないと思いますが、相手の話の重要度で使いわかるのがよいですね。相手が真剣な話をしているときは、「真剣に聞く」ことが重要になります。
真剣に話を聞くと言うことは「信頼口座」を増やすことにも繋がります。
3、選択的に聞く
話の部分だけを耳に入れる。3〜4歳くらいの子どものとりとめもなく続くおしゃべりには、大人は大抵こんなようにして付き合う。
私自身もやってしまいがちです。別のことを考えていると、このように流して話を聞いてしまうがちですよね。
4、注意して聞く
神経を集中して、相手が話すことに注意を払う。ほとんどの人は4番目のレベルが最高(なのだが、実はもう1段階上、5番目のレベルがある。)
話の内容を理解しようと努めると、自然と第4段階の「注意して聞く」までレベルアップしますね。これは意識の問題で容易にできます。話の内容を理解しようと、思考を巡らせながら話を聞きます。
相手の言っていることを理解するためには、絶対に「注意して聞く」ことが必要ですよね。意識の部分ですぐにできる部分ですので、ぜひ改善して下さい。
そして、皆さんに目指して欲しいのはこの次の5段階目「共感による傾聴」です。
5、共感による傾聴
皆さんが目指すべきレベルはこの「共感による傾聴」です。

共感による傾聴とは、まずは相手のことを理解しようと聴くことであり、相手の身になって聴くことである。相手を理解しよう、本当に理解したいと言う気持ちで聴くことである。パラダイムが全く違うのだ。
共感とは、相手の視点に立っていることである。相手の目で物事を眺め、相手の見ている世界を見ることである。それによって、相手のパラダイム、相手の気持ちを理解することである。
相手の話を聞くときにやってしまいがちなNG行動は、以下の記事にまとめてありますので興味がある方は参考にして下さい。以下の記事に書いてあることを意識するだけでも、「共感による傾聴」に近づくことができます。
ですが、このような書き方をすると「ノウハウ」のような書き方になってしまいますが、あくまであなたの人格から出るものであると認識して下さい。
共感による傾聴を実践しているときの状況を言葉にしているだけですので、「ノウハウ」ではありません。大切なのは、「相手を本気で理解するようとする心であり人格である」ことを忘れないでください!

「共感による傾聴」の4つの段階を理解しよう!

「共感による傾聴」の4つの段階についてお話ししていきます。この「共感による傾聴」の4つの段階を理解すれば、共感による傾聴をより理解し、自分自身の行動に反映できるようになるでしょう。少しずつでいいので、自分自身が話を聞くときの態度に反映させて下さい。
- 相手の言葉をそのまま繰り返す
- 相手の言葉を自分の言葉に置き換える
- 相手の気持ちを言葉にする
- (相手のことば自分の言葉に置き換える+相手の気持ちを言葉にする)
1、相手の言葉をそのまま繰り返す
一番効果の低い段階は、「相手の言葉をそのまま繰り返す」ことである。これは「積極的傾聴」とか「振り返りの傾聴」などど言われる。人格ができておらず、相手との信頼関係がないと、こう言う聞き方は失礼になり、相手はかえって心を閉ざしてしまう。しかし、相手の話を注意して真剣に聴こうとする姿勢を持つと言う意味で、これが第一段階になる。
言葉をそのまま「おうむ返し」にする方法なので、そこまで難しくありません。カウンセリングを勉強していると出てくるノウハウですよね。ですが、簡単な分効果が薄いですが、会話に手軽に取り入れることができます。
例:
「父さん、学校なんてもう嫌だよ」
「学校が嫌なんだね」
相手のことを評価せずに自分勝手な解釈も加えていない点は非常に良いです。ですが、本当に理解するまでには至らない方法です。
2、相手の言葉を自分の言葉に置き換える
共感して聴くスキルの第二段階は、相手の言葉を自分の言葉に言い換えることである。ただオウム返しにするよりも少しは効果的になるが、まだ言葉だけのコミュニケーションの域を出ていない。
例:
「父さん、学校なんてもう嫌だよ」
「そうか、学校に行きたくないんだ」
自分の言葉で言い換えていますよね。相手は自分の発言に対して「そう言う意味で言ったんだっけ?」と自分の発言を省みるようになります。
この段階では「理性と論理」を司っている左脳しか使っていないコミュニケーション段階です。
3、相手の言葉を気持ちにする
第3段階になると、右脳を使い始める。相手の気持ちを言葉にするのである。
例:
「父さん、学校なんてもう嫌だよ。くだらないよ。」
「なんだかイライラしているようだね。」
この場合のお父さんの発言は、息子が発した言葉よりもその言葉を口にした気持ちに関心を向けていますよね。人間は発言の前に「感情」があります。その感情に目を向けてあげることで、「共感」が生まれてきます。
言葉で定義できないところもたくさんあります。「言葉では伝えきれない!」「うまく伝えられない!」と思ったことがありますよね。自分が話している相手が自分の様子を見て、自分の内面に意識を向けてくれたら嬉しいですよね。また、「この人なら理解してくれるかも」と思いますよね!
4、(相手のことば自分の言葉に置き換える+相手の気持ちを言葉にする)
最後の4段階は、二番目と三番目を組み合わせたものになる。相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちを言葉にするのである。
例:
「父さん、学校なんてもう嫌だよ。くだらないよ。」
「学校に行きたくなくて、なんだかイライラしているようだね。」
「学校に行きたくなくて」の部分が話の内容、「イライラしているようだね」の部分が気持ちです。
共感して聴くスキルの第4段階まで身につければ、信じられないような効果がある。本心から理解したいと思って相手の言葉を自分の言葉に置き換え、相手の気持ちも言葉にできれば、その人の心に心理的な空気を送り込むことができる。相手が自分の考えや感情を整理する手助けもできる。
個人的な感覚ですが、感情はその人の中心に存在している魂のようなものです。そして、その情報を伝えるのが言葉です。言葉に意識を集中させることで、その人が何を考え、何を思っているのかを考えつ情報になります。
その一方で、感情自体にも目を向けることを意識しましょう。それは「言葉」だけではなくて、その人の表情や、態度や、声の高さなどの感情が情報として外側に漏れてくるものに意識を集中させるのです。

第5の習慣の最後は「理解される」ことを目標にしている。

まず理解に徹し、そして理解される。理解されることが第5の習慣の後半だ。同様にWin-Winの結果に到達するためにも不可欠である。
第4の習慣のところで、成熟さとは勇気と思いやりのバランスであると定義した。相手を理解するには、思いやりが要る。そして自分を理解してもらうには、勇気が要る。Win-Winを実現するためには、思いやりと勇気の両方が高いレベルで必要だ。
相互依存の関係においては、自分をわかってもらうことも重要なのである。
この習慣の後半で、自分自身を理解してもらうことに入る。分かりやすいたとえ話として、古代ギリシャの哲学である「エトス」「パトス」「ロゴス」の話を引用します。
エトスは個人の信頼性を意味する。他者があなたという個人の誠実さと能力をどれだけ信頼しているか、つまりあなたが与える信頼であり、信頼残高である。パトスは感情、気持ちのことである。相手の身になってコミュニケーションをとることだ。ロゴスは論理を意味し、自分のことを筋道立てて表現し、相手にプレゼンテーションすることである。
本書では、この順番に着目しています。
エトスは「人格」を指し、パトスは「人間関係」を指します。そして、パトスが「自分の言いたいこと」なのです。つまり、エトスとパトスという強固な土台があって初めて、私たちの「ロゴス」が理解されるのです。

「エトス」「パトス」という強固な土台がない限り、自分たちが言いたいこと「ロゴス」は理解されない!

ヤンキーとかが「主張」だけ立派にするのになぜか話を聞く気にならないのはこれが理由ですね・・・。人格を信頼に値するものにしない限り、誰もあなたの話は聞きません。まずは「エトス」「ロゴス」に集中しましょう!
第5の習慣は「今すぐに」実行できる習慣である。

第5の習慣は、今すぐに移すことができる。今度誰かと話をするとき、自分の自叙伝を持ち出すのをやめて、その人を本気で理解する努力をしてみる。その人が心を開いて悩みを打ち明けなくとも、その人の身にな理、共感することはできる。その人の気持ちを察し、心の痛みを感じ取って、「今日は元気がないね」と言ってあげる。その人は何も言わないかもしれない。それでも良い。あなたの方から、その人を理解しようとし、その人を思いやる気持ちを表したのだから。
第五の習慣は「影響の輪」の中にあります。なので、あなたの心がけ1つですぐに実行することが可能です。日常の中でコミュニケーションに意識を向けることは多くありません。なので、この習慣を積極的に実行して下さい。
そうすれば、より良い人間関係を結ぶことができ、結果として「Win-Win」の関係を増やすのでことができるでしょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!バックナンバーについては下記にまとめてありますので参考にして下さい!
第6の習慣「シナジーを創り出す」については下記についてまとめてあります。参考にしてください!