こんにちは、ふぁむ(Famlog19)です。
今回は、「King of 自己啓発書」と呼ばれている7つの習慣の「第1の習慣:主体的であれ」について簡単にまとめていきます。
本を読むことが苦手だったり、時間がないビジネスマンの方は他が多いのではないかと思います。

そんな人たち用に、約5分間で読み切れる分量で「7つの習慣」に書かれている習慣を1つずつご紹介していきます。
ちなみに私ふぁむですが、年間200冊以上の本を読んでいる読書家です。できるだけ分かりやすく、皆さんの生活に役立てられるような形でまとめていきたいと思います。
目次
7つの習慣の全体像を把握しよう!

まずは「全体の把握」をしていきましょう。なぜなら、全体を見通してから部分的に深掘りした方が理解がしやすいからです。
スポーツと同じです。サッカーを全く知らない状態でサッカーでトラップの練習をひたすらやらされても、「これ、なんの役に立つんだ?」という疑問で中々意欲的に練習ができません。サッカーというスポーツを知っていれば「こうすればもっとサッカーに生きるかも!」というオリジナルの思考も生み出すきっかけにもなりますよね。
読書も同じです。まず全体を把握して流れをつかんでおくと「自分で考えるオリジナルの思考」が生み出されたり、単純に頭に入りやすかったりするのでおすすめです。
なので、まずは全体像から把握しましょう!
- 第一の習慣:主体的である
- 第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
- 第三の習慣:最優先事項を優先する
- 第四の習慣:Win-Winを考える
- 第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
- 第六の習慣:シナジーを作り出す
- 第七の習慣:刃を研ぐ
これが本書に書かれている「7つの習慣」です。
そして、この「7つの習慣」は以下のように分類されます。

第一〜第三の習慣が「私的成功」 第四〜第六の習慣が「公的成功」 第七の習慣が「更なる高みへ」こんな分類ですね!
まずは「個人としての成功=(私的成功)」を手に入れて、その後「周囲を巻き込んで成功=(公的成功)」を目指します。それを「第七の習慣(刃を研ぐ)」でさらに高めていくというイメージですね。

これを著者のコヴィーさんは内面を重視した成功を「人格主義」と呼んでいます。現在は成功するテクニックが書かれている本が非常に多いですよね。内面について書かれた本って本当に少ないんです。年間200冊読書した私も同感です。内面に深く言及しているのは哲学書くらいでしたね・・・。
コヴィーさんも言っているように、古典書は非常に中身を重要視しています。むしろ中身にしか言及していません(笑)
大切なものは絶対に変わらない(人間のDNAは変わっていない)から、大切にしなければならない本質も同じです。
いかにみんなが楽して「成功」を手に入れたいかが手に取るようにわかりますね・・・。
最初に言っておきますが、本書に書かれている内容は「一生」をかけて達成できるかできないかの非常に難しいものであると認識して下さい。偉そうに書いている私も全然できていない部分が山ほどあります(笑)
背景として、このような「成功のテクニック本」が世に溢れるようになって危険を感じたそうです。本書を書くきっかけになったのは、こう言った「簡単に成功しようとする人が増えた」からなのかもしれませんね・・・。
「第一の習慣:主体的である」の基本的な考え方

第1の習慣の基本的な考え方についてご紹介いたします。これから紹介する考え方が「主体的であるため」のベースになる考え方です。
- 刺激と反応の間には「空白」がある
- 影響の輪/関心の輪を考えよう
- 問題の種類には3種類ある
これらの考え方を取り入れるだけで生活が「主体的に」変化していきます。もちろん常に「主体的でいること」は非常に難しいですが、主体的でない自分に気が付き、その都度軌道修正することが可能です。
一つずつ解説していきます。
刺激と反応の間には「空白」がある
私たちは「出来事」(刺激)に反応して毎日を過ごしています。この「反応」が私たちの考え方や行動を作り出しています。
つまり、この「空白」が表現しているのは「私たちは反応を選びことができる余地」です。刺激の後に、私たちは自分が「どのように考え行動するか」を考える空白があると言っているわけです。
本文中のわかりやすい話を載せておきますね!
ある日のこと、フランクルは裸にされ、小さな独房に入れられた。ここで彼は、ナチスの兵士たちも決して奪うことのできない自由、後に「人間最後の自由」と自ら名付ける自由を発見する。確かに収容所の看守たちはフランクルが身を置く環境を支配し、彼の体をどうにでもできた。しかしフランクル自身は、どのような目にあっても、自分の状況を観察者として見ることができたのだ。彼のアイデンティティは少しも傷ついていなかった。何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができたのだ。自分の身に起こること、すなわち受ける刺激と、それに対する反応の間には、反応を選択する自由もしくは能力があった。
ー7つの習慣p79ー
つまり、自分の身に起こること(刺激)があった後の、それに対する「考え方」「行動」「感情」は私たちのコントロール下、つまり自由であるということです。

この「空白」でどのような選択をするのかは「自由」です。つまり、私たちは自分で人生を選択することができるのです。主体性のある人は自分で人生を選んでいきます。逆に反応的な人は周囲の情報や刺激に流されていきていきます。
自分の頭で考えなければいけない状況で、みんながやっているからという理由のみで行動するのも危険ですよね。主体性がある人は、一度自分の頭で考えます。そして、刺激の後の「空白」の時間を有効に使うのです。
あなたはどっちですか?自分の人生ですから、刺激と反応の間の「空白」で自分の価値観に準じた行動を起こしたいですよね・・・!
影響の輪/関心の輪を考えよう
主体的である人の特徴として「自分の影響の及ぶ範囲のことに集中して取り組む」ことが挙げられます。
非常にわかりやすいお話して、「7つの習慣」には「影響の輪/関心の輪」というお話が出てきます。
関心の輪は、自分が関心を持っている事柄のことです。「健康、美容、運動、政治、憲法」など、自分が関心を持っている事柄は全て関心の輪の中に入ります。
影響力の輪はその「関心の輪」の中で、自分が影響を及ぼせる範囲のことを指しています。
例えば、「環境保全」に関心があるなら「袋はエコバックを使う」や「自分でリサイクルできるものはリサイクルして使う」などは影響力の輪の中のことと言えますね!


「主体的な人」は影響力の輪を広げるように行動していく!
逆に「反応的な人」は自分の「影響力の輪」がどんどん小さくなっていきます。「自分には何もできない」と決め付け、本来は自分の力で解決できる事柄にさえも「自分はできない」と言い訳してしまうので、影響力の輪はどんどん小さくなります。

反応的な人は「影響の輪」がどんどん小さくなる!
「主体的な人」になりたいのであれば、常に「可能性」を追い求める姿勢が大切になります。
「正しい答えは正しい質問から」という言葉がありますが、自分自身に「私にできることはなんだろう?」と問いかける姿勢が非常に重要です。

問題の種類には3種類ある
私たちが直面する問題は3つに分類することができます。現在悩みがある人は、自分の悩みが次の3パターンのうちどれに当てはまるかを考えてみると良いかもしれません。悩みを分類することで、自分にできることから取り組める可能性が高くなります。
- 直接的にコントロールできる問題
- 間接的にコントロールできる問題
- コントロールできない問題
それぞれの対応についてまとめられている記述をご紹介します。
直接的にコントロールできる問題は、習慣を改めれば解決できる。これは明らかに自分の影響力の輪の中にある問題であり、これらの問題を解決できれば、第一、第二、第三の習慣の「私的成功」に関わることができる。
「私たちが行動を起こせば変えられるもの」についてはこの「直接的にコントロールできる問題」に分類されます。「運動する習慣をつけたい」「読書して教養を身につけたい」こういった問題は直接コントロールできる問題に分類されます。
間接的にコントロールできる問題は、影響を及ぼす方法を考えることで解決できる。こちらの方は、第四、第五、第六の習慣の「公的成功」に結びつく。
影響を及ぼす方法とは、「相手の立場になって物事を考える」「相手とは違う自分の主張をしっかりと伝える」など、様々な方法が存在します。自分の影響力を他人へと広げていくことでコントロールできる問題が「間接的にコントロールできる問題」ですね!
ちなみにコヴィさんは他人に影響を及ぼす方法を30くらい知っているそうです。すげー人だなおい(笑)
自分ではコントロールできない問題の場合には、その問題に対する考え方を根本的に改める必要がある。どんなに気に入らなくても、自分の力ではどうしようもできない問題なら、笑顔を作り、穏やかな気持ちでそれらを受け入れて生きる術を身につける
3のコントロールできない問題は「自分自身の捉え方」を変化させることで対応していきましょう。天候とかは自分自身ではどうしようもありませんよね。神様と友達ならなんとかなるかもしれませんが!笑
なので「雨だけど、今日はお気に入りのDVDを見よう!」と雨の時用にやることを用意しておいても良いですし、雨の音を聞いてヒーリング効果を狙っても良いかもしれません。あとは雨シャワーとか?笑
このように「自分の態度をかえる」という術を学んでおきましょう。

「主体的」になるために毎日意識するべき5つのポイント

「主体的」になるために毎日意識するべき5つのことをご紹介します。できるだけ簡単な方法まで落とし込み、日常で意識しやすい形に工夫してみました。ぜひ活用していただければと思います。
- 反応を選ぼう
- 自分にできることはなんだろう?と自分に問いかける
- 使用する言葉を変えよう
- Have(持つ)よりもBe(ある)を大切にしよう
- 「結果」については選択できないことを覚えておこう
1、反応を選ぼう
私たちは日々刺激を受けて、それに反応して生きていることは冒頭でお話ししましたね。日常でも、刺激と反応の間に存在する、自分の反応を選ぶ時間、「空白」の時間を意識して生活してみましょう。

これを日常で意識するだけでも劇的に生活の質が変化します。
何故なら、1日の中に「自分の価値観」に沿った行動が増えて行くからです。ただぼんやりと「反応」だけして生きて行く道と「主体的」に選択をしていく人生、楽しいのは明らかに後者ですよね。
「空白」の時間を意識して、自分で人生を選択していく習慣を身につけて下さい!
2、自分にできることはなんだろう?と問いかける
自分とは関係ない事柄に関しても「自分にできることはなんだろうか?」という考えるクセを持ちましょう。例えば「環境保全のニュース」が流れていて、人間の生活排水で汚れだらけになった水鳥のニュースがやっていたとします。
確かに自分とは直接関係ないかもしれませんが、このような出来事にも「自分にできることはなんだろう」と考えてみて下さい。
水鳥保護の活動をしている団体を見つけて、その団体にお金を寄付するということは、すぐにできる行動だったりしますよね。
このように「出来事」に対して自分ができることを探して行く練習を積み上げて下さい。

3、使用する言葉を変えよう
言葉の持つ力は絶大です。ただの文字なのに、相手を傷つけたり喜ばせたりすることができるものです。相手の感情ですら大きく揺さぶってしまう力を持つのが「言葉」です。
これほど強力な力を持つ言葉なので、使う言葉を変えるだけで習慣ですら大きく変えることができます。
「反応的な人の言葉遣い」と「主体的な人の言葉遣い」をあげるので、参考にして下さい。日頃から「主体的な人の言葉」を使うように意識して下さい。(※7つの習慣内の言葉を参考に作成しています)
反応的な人 | 主体的な人 |
私にできることは何もない | 私は別の案を考える |
私はいつもこうやっている | 私は他のやり方を探す |
あの人は頭にくる | 私は気持ちを抑える |
そんなことが認められるわけがない | 私は効果的なプレゼンテーションができる |
私はそれをやらなければならないのか | 私は適切な対応を目指そう |
私はできない | 私は選択する |
私は〜しなければならない | 私は〜の方がよい |
〜でさえあったら | 私は〜しよう |
4、Have(持つ)よりもBe(ある)を大切にしよう
Have(持つ)という考え方は、関心の輪に溢れている考え方です。特に「Have(持つ)」に意識がある人は、外部の環境の変化の影響を多大に受けることになるでしょう。
have(持つ)に支配されている人 | Be(ある)を意識できる人 |
家さえ持てれば幸せになったら・・・ もっと部下思いの上司を持っていたら・・・ もっと忍耐強い夫を持っていたら・・・ もっと素直な子どもを持っていたら・・・ 学歴さえ持っていたら・・・ |
私はもっと忍耐強くあるぞ もっと賢くあるぞ もっと愛情深くなるぞ もっと家族を守れる夫になるぞ |
Have(持つ)に支配されている人は 自分が上手くいっていない原因を「外側」に求めます。「〇〇があったらな・・・」というような発言をする人はHave(持つ)に支配されている人の典型的な例です。
言い換えると「自分は悪くない」「改善の余地はない」「できることは何もない」ということになってしまいます。まさしく反応的な考え方ですよね。
ですがBe(ある)を大切にできる人は「今あるもの」をどのように利用するか、自分の内面へと焦点が変わっていきます。そのため、今自分ができること、つまり「影響の輪」に目が向けられるようになるんです。
主体的な人の変化のパラダイムは「インサイドアウト(うちから外へ)」である。自分自身が変わる、自分の内面にあるものを変えることで、外にあるものをよくしていくという考え方だ。主体的な人は、もっと才能豊かになれる、もっと勤勉になれる、もっとクリエイティブになれる、もっと人に対して協力的になれる、というように考える。
自分のあるもの(Be)に注目できるからこそ、自分の影響の輪に目を向けることができるのです。まずは「〇〇があったらな・・・」という思考から脱却して下さい。自分が持っているものに焦点をあてて、自分の「影響の輪」の中でできることを探しましょう。
それが主体的な人になるための道に繋がります。
5、「結果」については選択できないことは覚えておこう
私たちがコントロールできるのは「行動」までです。どのように思考し、どのように行動するかは自由に選択することができますが、結果に関しては選択できません。これはよく覚えておきましょう。
結果は影響の輪に外にある。たとえば、走ってくる電車の前に飛び込むのを選択することはできるが、電車にはねられてどういう結果になるかは、自分で決めることはできない。
過去の失敗にひきずられている人がいるかもしれません。ですが、結果に関しては影響の外側にあります。どうしようもないことですし、過去に時間を戻すことは不可能です。この事実を受け入れましょう。
7つの習慣でおすすめされているアプローチは、「間違いをすぐに認めて正し、そこから教訓を学ぶこと」です。影響の外にある「結果」に振り回されるのは無駄なことです。そこから教訓を学んで次に活かすことが「主体的な人間」がすることです。

「第一の習慣:主体的である」は7つの習慣の土台になる考え方です。

「第一の習慣:主体的である」は7つの習慣の土台になる考え方です。土台になる部分ですので、「7つの習慣において最も重要な部分」と言い換えることもできるでしょう。
それほど重要な考え方です。7つの習慣の根幹を成すものです。主体的な人でない場合、「7つの習慣」で幸せになることはまずできないでしょう。この考え方をしっかりと理解するようにして下さい。簡単ですが、内容を振り返ります。
まず、「第一の習慣:主体的である」の土台になる考え方は次の3つでした。
- 刺激と反応の間には「空白」がある
- 影響の輪/関心の輪を考えよう
- 問題の種類には3種類ある
そして、主体的であるために毎日意識したい5つのポイントが以下のものです。
- 反応を選ぼう
- 自分にできることはなんだろう?と自分に問いかける
- 使用する言葉を変えよう
- Have(持つ)よりもBe(ある)を大切にしよう
- 「結果」については選択できないことを覚えておこう
「主体的である」ということは、これからの人生を歩んでいく上で必ず必要になってくる考え方です。7つの習慣では「主体的であるとはどういうことか」まで言及している非常に良い書物です。
私の解説を見て、もっと深く知りたい!という方がいましたら、ぜひ本書を手にとってみて下さい。あなたが素晴らしい人生を歩むための「助け」になること間違いなしです。
