読書録No.16:無=最高の状態 鈴木祐

 

 

こんにちは、つくるぶ(hobby___man)です。

 

今回ご紹介する本は鈴木祐さんが書いた「無=最高の状態」という本です。

 

Kindle Unlimitedで読める対象本になっていたので、読んでみました。

 

鈴木祐さんってどんな人?

鈴木祐さんといえば、最高の体調、ヤバい集中力、科学的な適職などの著作物や、何より「パレオな男」というブログで非常に有名になった方です。

 

 

論文から私たちの生活に役立ちそうなものをピックアップして、ブログに書いている印象です。すごくためになります。

 

本書の内容について

 

今回の「無=最高の状態」は、私たちの悩みを全て解決してくれるんじゃないかくらいの勢いをもっている、現代人は必ず読んだ方が良い本だと思いました。

 

正直な話、Kindle Unlimitedだし(何様笑)、まあ流しながら読んでみよかーーーーって感じでしたが、とんでもなく良い本すぎて熱中して二日間で読破してしまいました。

 

本の総評は、「自我がない状態だと、人生の問題解決能力だったり、幸福感が上がるよーーー」みたいな内容です。

 

もちろん、「自我がない状態」になる方法についてもかなり言及しているので、何かしら必ず参考になります。

 

瞑想厨の私としても、かなり得るものがありました。

 

それでは、個人的に刺さった点をいくつか紹介します。読んだ方が良いよ、うん。

 

1、苦しみ=痛み×抵抗

 

これは本当にその通りだと思いました。

 

何かの出来事が自分を苦しめているとき、そりゃ痛みはあるんですよね。だから苦しいわけです。

 

もちろん物理的な痛みだけではなくて、心の痛みもあります。何かが起きて、自分がすごく傷ついた、とかね。

 

そして、私たちはそれに抵抗します。

 

いや、こんなの本当の自分じゃねえ!とか、こんなの苦しくねえ、全然大丈夫だ!、とかね。

 

 

実は、この「抵抗」がよくないんだとか。

 

 

抵抗することで、更に自分自身を苦しく追い込んでしまうようです。

 

だから、無理にポジティブに行こうぜ!とか、大丈夫!苦しくない!みたいな本当は苦しいのにそれに抵抗するような思考をすること自体、ナンセンスなことみたいです。

 

 

何か不幸や苦しいこと、痛みがやってきた時は、

 

『抵抗せずにそれを受け入れる』『それを観察する』

 

これが最適解だとか。

 

これに関する研究の事例も豊富にのせてくれているので、かなり分かりやすく解説されていました。特に共感したのは、苦しい練習でのパフォーマンスの研究です。

 

苦しいことを感じないように意識したグループと、苦しいことを受け入れたグループでは、苦しいことを受け入れたグループの方がパフォーマンスが上がったそうです。

 

これ、運動していた人なら分かると思います。部活動で、こんな練習キツくない!大丈夫だ!って抵抗するほど苦しくなった経験はないでしょうか?

 

それよりも、「何これめっちゃきついんですけどほんとしんどい」って受け入れちゃった方が、結果として長く練習が続けられたりします。

 

だから、『受け入れる』『抵抗しない』って、人生においてもすごく大切なんですよね。

 

それだけで苦しみが軽減して、具体的な問題の解決策が見えてきたりします。

 

本当の私はこんなんじゃねえ!もっとできるんだ!って、現実に抵抗するよりも、

 

「実力こんなもんよね」「ま、完璧な人間なんていないし」というように、抵抗しない考え方が、自分自身のパフォーマンスを上げるようです。

 

ダメなところは受け入れて、抵抗せずにいこう。この姿勢が、人生を楽にしてくれる気がしますよね。

 

 

私たちを苦しませる「18種類」の悪法を知る!

 

私たちの考え方は、生きてきた経験をベースにして構築されていたり、遺伝的に考え方の傾向が決まっていたりします。

 

ネガティブに考える傾向があったり、逆にポジティブに考える傾向があったり、人それぞれ思考の癖がありますよね。

 

そして、その癖の中でも、私たちの苦しめてしまう『悪法』と呼ばれている考え方の癖が存在しています。

 

18種類、本書では紹介されているので、18種類の悪法だけざっと紹介します。

 

    • 放棄
    • 不信
    • 剥奪
    • 欠陥
    • 孤立
    • 無能
    • 脆弱
    • 未分
    • 失敗
    • 尊大
    • 放縦
    • 服従
    • 犠牲
    • 承認
    • 悲観
    • 抑制
    • 完璧
    • 懲罰

 

 

 

かなりの種類がありますね(笑)おそらく、誰でもこのうちのどれかの傾向は持っていると思います。もしも、現在苦しくてどうしようもない状態になっている人は、この上の「悪法」の考え方によって苦しめられている可能性があります。

 

私もいくつか当てはまる考え方がありましたが、特に当てはまりそうなのが『未分』でした。

 

他者のニーズばかりに目がいき、自らのことがおそろかになってしまう悪法です。この悪法を持つ人は、他人が落ち込むと自分も落ち込み、相手が喜べば自分も喜び、相手の失敗にも自分が失敗したかのような感覚を抱きます(中略)「自分の人生が自分のものではないように感じる」「人生が空虚で満たされていない」といった問題を抱えやすく・・・

 

 

他人のことばっかり気になってしまって、自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。周囲の目を気にしすぎたりもします。

 

こういった考え方って、自分の人生にとってマイナスになる場面が多いですよね。

 

しかし、自分がどんな「悪法」な考え方を持っているか、知ることができれば、対処することが可能です。

 

今自分は、悪い考え方をしたな。でも、実際はそうじゃないかもしれない。

 

このように、考えを軌道修正することが可能です。

 

本書でも、「自分の思考を観察する」ことが非常に大切であると、終始述べています。

 

自分の考え方を観察できるようになれば、自分の思考に流されない判断も可能になるはずです。

 

本書では、そのように経験から正しい考え方をし、正しい行動ができるようになる賢さを「智睿」なんて呼んでいますが、(ストリートスマートみたいなものらしいです)自分の思考に流されないことで、人生を正しい方向に軌道修正することができます。

 

結果として、自分の人生から得られる実りを増やすことに繋がりそうです。

 

自分の思考を観察し、「悪法」から脱した考え方・判断をする。

 

そのためには、自分がどんな「悪法」にはまっているのか、知る必要がありますね!

 

 

人生に『生きづらさ』を感じている人は一度読んで見てください。

 

本書を通しての感想は、

 

「人生が辛い人は一度読んでみればいいのに!」でした。

 

ここまでまとまってるのかーーーーといった感想です。さすが鈴木祐さんですね、すごいです。

 

自己啓発本を数冊読んでモチベーションアップして、人生を向上させようとするくらいなら、

 

本書を読んだ方が良いと思います。

 

どちらかといえば『守り』の本ですが、その『守り』が最大の攻撃になります。

 

ぜひ、一度読んで見てください。

 

逆に人生うまくいってるわ最高!って人は特に読まなくても大丈夫だと思います。そのままいきましょ!

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました!では!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です