読書録No.12:神田橋條治が教える心身養生のための経絡・ツボ療法

 

 

こんにちは、つくるぶ(@hobby___man)です。

 

今回は「神田橋條治が教える心身養生のための経絡・ツボ療法」についてご紹介します。

 

 

神田橋條治先生について

 

神田橋先生は精神科医として非常に有名な方です。

 

私が初めて神田橋先生の存在を知ったのは坂口恭平さんの「躁鬱大学」です。

 

坂口さんがまとめたnoteが書籍化された本ですね、躁鬱について非常に良く書かれている本だと思います。

 

坂口さん自身の生き方についても非常に良く書かれていると思います。非常に面白い本でした。

 

 

この本の中で、テキストとして登場するのが神田橋先生の「神田橋語録」です。

 

坂口さん自身が躁鬱であり、躁鬱に関してはかなりお詳しいのですが、その坂口さんがテキストとして利用するくらいですから、本当によく躁鬱の特徴を捉えているのだと思います。

 

wikipediaで名前を検索しますと『精神療法の達人』と説明されています。精神療法に精通しており、経験も豊かな方であることが推測できますね。

 

まずは自分自身の『感覚』を磨いていくこと。

 

まずは、自分自身の感覚を磨くこと。これが本書の伝えたいことの一つであると感じました。

 

『このツボを押せば、この症状に効く!』

 

みたいな内容では一切ありません。なのでそれを期待して購入すると肩透かしを喰らうかもしれません。

 

治療が必要な部分からは「邪気」が出ているといいます。この邪気を探知できる能力を育てることが大切です。

 

この本の第二章は『「センサーとしての身体」を育てる』です。

 

まずは、相手のどこが悪いのかをしっかりと感知できる能力が必要なわけですね。

 

もちろん、その能力を磨くガイド的な役割も果たしている本です。具体的にどのような方法で「センサーとしての身体」を育てるべきかどうかもしっかりと記述してあります。

 

本書に書いてある方法で練習すると、大体1ヶ月程度で初心者用の『「労宮」を用いた気功治療」ができるようです。

 

 

『指いい子』という初心者でもできる経絡治療!

 

初心者でもできる経絡治療として、「指いい子」が紹介されています。

 

神田橋先生が考案した経絡治療法です。治療という側面と、感知の修練という側面も持っている施術です。

 

初心者にはピッタリとした施術ですね。

 

片方の5本の指で他方の指先を包むように触れます。掴むのではありません。触れている側の手首を回転させて、5本の指が相手側の指先を撫でるように回します。相手の指自体を捻るのではありません。それぞれの指先にキャップがかぶっていて、それを回すイメージです。

 

指先にキャップが被さっていることをイメージして、クルクルと回していきます。

 

その際に、「いい子、いい子」と心で呟きながらやってあげると優しい気分になります。優しい気分になると、感覚が非常に繊細になり、回している時の抵抗を感じ取ることができるようになるようです。

 

回している時に「抵抗」を感じるようであれば、指から「正気」という気が発せられています。要するに、正常なので、もうやめて。と指がいっているわけですね。

 

滑らかに回るようであれば、それは指が施術を求めていますので、「抵抗」を感じるまで回してあげましょう。

 

左回り(ネジ釘を抜き取る方向)が「瀉」、右回り(ねじ釘を押し込む方向)が「補」です。

 

両方回してあげましょう。

 

自信を持って「指いい子」ができるようになると、センサーとしての体の基礎ができたことになります。日常の健康法としても効果があるようなので、地道に練習すると良いかもしれませんね。

 

 

実践が必要であるが、非常に可能性がある本。

 

経絡治療や気功に関するお話なので、実践ありきの内容になっています。

 

ですが、初心者に向けて書かれたような非常にわかりやすい解説と、しっかりと施術者までのルートを作ってくれていることが親切です。

 

読んでそれきりだとあまり効果がないかもしれませんが、実際に読んだ後にやってみたり、練習したりすることで非常に価値のある体験ができるのではないでしょうか。

 

実際に私も指いい子だったり、できるところから始めているところです。

 

「感知」についての能力が上がると、嫌なこととか、そういうものから離れる能力も向上しそうですよね。

 

何かを読み取る能力も向上するかもしれません。

 

非常に楽しみです。

 

気になる人がいれば是非購入してみて下さいね。

 

 

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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