こんにちは、つくるぶ(hobby___man)です。
今回ご紹介する本は「地平線を追いかけて満員電車を降りてみた」です。
前から読みたいなーなんて思っていた本なんですが、中々手に取る機会がなかった1冊でした。
なんとKindle Unlimitedの対象本になっていたので、無料で読むことができました。あざす。(厳密には無料じゃないけどね笑)
想像よりもかなり良かったです。内容もかなり読みやすく、私の場合は2〜3時間程度で読み終えたと思います。読書が苦手な人でも間違いなく読み切れる読みやすさと面白さです。
一言で言うと「自己内省」なんでしょうけど、対話形式で話が進み、主人公が持つ「悩み」も私たちがいつも悩んでいてどうにかしたいと思っている「悩み」です。
主人公が「悩み」を解決していく過程を覗くことによって、私たち自身も悩みを解決するきっかけがもらえる、そんな構成の本です。
目次
著者の紀里谷和明ってどんな人?
日本の映画監督です。写真を見ると、「見たことある!」と言う人も多いのではないでしょうか。

日本の映画だけではなく、ミュージックビデオ等の作品も作っていたようですね。経歴だけでもすごい色々なことをやっている人だなという印象です。
自らの映画作品で俳優としても出演していることもあるようです。なんと、手広く行動力のあるお方なんでしょう・・・。
しくじり先生にも出ていたようですね!映画界のタブーを破り、嫌われ者だったとかとか。
紀利谷さんがご経験されたことを、そして、その時に考えて出した答えが正直に書かれている本だと思います。
本書の内容について
本書の内容について簡単に触れていきます。個人的に印象に強く残っている部分を書いていきます。
人生について悩んでいる人にとっては、非常に良い本です。おすすめできます。
人生について悩んでない人なんておらんやろって感じなんですけどね。(笑)
全部で5話構成になっていて、それぞれにメッセージが込められています。
なので、簡単にまとめるとメッセージが5つあるよ!ってことになるんですかね。
実際に読んでみると、内容が心に響く部分は人によって違うと思います。色々な部分にメッセージが織り込まれており、人生の悩みを解決するヒントが書かれています。
ちなみにこんな感じの目次。
-
- 成功したいあなたへ
- 自分を好きになれないあなたへ
- やりたいことが見つからないあなたへ
- 仕事がうまくいっていないあなたへ
- 人生を諦めかけているあなたへ
気になる目次があれば、読んでみる価値があるかもしれないです。
それでは、個人的に心にぶっ刺さったメッセージをいくつかピックアップしますね!
1、あなたの価値はどんなことがあっても変わらない。
真面目な人ほど自分のことを追い込んでしまいがちです。
こんな生活をしていてはいけないとか、
周囲からバカにされるからもっと良い格好をしなくちゃ、とか。
自分のことを追い込んでいる人、多いのではないでしょうか。
本書では、『あなたの価値は変わらない』というメッセージを与えてくれます。
あなたの価値は誰かと比較することで相対的に変動しているように感じるかもしれませんが、あなたの価値が一切変わりません。
あなたの友人が仕事でボコボコにやられて病んでしまっているのをみたら、なんて声をかけるでしょうか。
「仕事でやられててダサすぎ。友達やめるわ」
とはなりませんよね。
つまり、
実際に何が起きたって、本質的な価値は変わりがない。自分らしくいればいいんだ。
ということです。
あなたは、あなたのままで良い。変わろうとしなくて良い。
このメッセージは、紀里谷さんが一番強く読者に伝えたいメッセージの一つだと感じました。
2、結果を求めすぎない。
結果を出せ!ってよく言いますよね。
結果にこだわることは非常に大切だと思います。
しかし、結果を求めすぎてはいけません。
あくまで結果を生み出すのは「過程」です。プロセスです。
過程やプロセスを無視することは、人生の楽しみや喜びを無視することと同じ意味です。
登山家は自分の足で山頂までいきます。決してヘリコプターではいきません。
同じ山頂にたどり着くでも、その過程に喜びや楽しさがあることを知っているからです。
人生において「結果」にこだわりすぎてしまうと、
「結果を出さなければならない」
「何者かにならなければならない」
という思考になってしまいます。
そうなってしまうと、結果が出せない自分に対して自己嫌悪が始まります。
負のループですよね。
もちろん、結果は大切です。結果を意識する中で、決して結果だけにはならずに過程も大切にする。
自分自身が「どうなりたいか」という結果について考えるだけではなくて、「どうありたいか」という今の状態、
過程に目を向けるバランス感覚を持っておいた方が良いですね。
3、「子どもの心」を大切にしよう。
本書の中では「大人の心」と「子どもの心」という対比がよく使われています。
「大人の心」というのは、「〜すべき」という思考に支配されている心です。
会社に行かなければならないとか、勉強したくないけど、勉強するべきだー、とか。
そういった世間の目を気にした考え方だったり行動だったりは、私たちの「大人の心」から発せられているものです。
もちろん「大人の心」的な判断も時には必要ですよね。あくまで、支配されすぎていると言う話です。
全く大人の心を持たなくて良いと言うわけではありません。
なので、「〜すべきだ」「〜しなければならない」という思考で頭がいっぱいになっている人は、
「子どもの心」を大事にしてください。
「子どもの心」というのは、自然と行動を起こしてしまうような、誰からも命令されてないのに、勝手にやってしまうことを教えてくれます。
つまり、あなたを本当に魅了する出来事や行動を教えてくれる存在なんですね。
ですが、その声が非常に小さいらしく、耳を傾けないと決して聞こえないようです。
大人になればなるほど、子どもの声は聞こえなくなっていくようです。
子どもの時にはよく聞こえるのに、大人になると聞こえづらい。
まるでトトロみたいですね(笑)
本書では何もない荒野に立って子どもの声を聞こうとするシーンがありますが、
日常のシーンだと「瞑想」とかが一番近いですかね。
瞑想まではいかなくても、ゆったりとした時間を過ごす中で、自分の子どもの心の声を聞こうとする時間は必ずとった方が良さそうですね。
何度も読み返したくなる本でした!
3ヶ月に1度くらいは読み直して、自分の人生の方向性を考える時間を取りたくなる本でした。
大人になると「子どもの心」の声を聴く時間を取らなかったり、
このままでいいのかな、という漠然とした不安や喪失感を抱えたまま生きていくことが普通になってきます。
諦めることも増えるのではないでしょうか。
そんな人にこそ手に取ってほしい本でした。
うん!面白かった!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!それでは!
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